北海道川添農園 川添 宏明
年令:30代 出身:旭川 家族構成:父母、夫婦、子ども1人 生産地:旭川市東鷹栖
主要作物:とうもろこし
約一世紀続く農園の4代目、スイートコーンをはじめ、”とにかく美味しい”に妥協しない
農園の歴史は今年で97年目。開拓とともに農地を切り拓き、少しずつ田んぼを大きくしながら技術を高め、農地を広げてきました。
農家の三兄弟の末っ子として生まれ育った川添 宏明さんは4代目。きっかけは農機具に興味を持ったところからはじまりました。車や機械が好きだった少年時代から両親の働く姿を見て育つ中で、トラクターやコンバインを見たり乗せてもらったり、運転させてもらったりしていくうちに農業を継ごうという気持ちが高まっていきました。
ゆくゆくは農業を継ごうと決めていたものの、社会勉強のためや機械整備なども必要かと思い、自動車整備の専門学校へ進みました。ディーラーの整備士として6年勤務した後、親が元気なうちにと農業を受け継ごうと就農。
はじめのうちは仕事の流れを覚えたり生産技術を学ぶのにがむしゃらになって働きました。4年前に農園の経営も引継いでからは、生産だけではなく経理、経営、マーケティングも学び、今よりもっと良いものを作りたいと思うようになり、収穫量は少なくても”美味しいものを作ること”にこだわっています。
丹精込めて作った野菜の違いを味わってほしいと語る、川添さんご一家
美味しい作物は、土づくりが基本。土を活性化させて安全で元気な作物を育てています
お米のほかに玉ねぎやスイートコーンなど約40品目作っています。どの作物にも共通して大切にしているのは”土づくり”で、有機質の肥料を使って土を活性化させています。
収穫後のスイートコーンを緑肥として利用したり、微生物堆肥を使って作物を元気にすると化成肥料も少なくて済みますし農薬の使う回数を減らせるなど相乗効果があります。
収穫量は少なくなるのですが作物を育てる際に、通常の間隔よりも広くとって日光をたっぷりと行き渡らせて光合成を促すことでより甘くなりますし、そういう地道な工夫やこだわりがいっぱいあって、美味しい作物になるのだと思っています。
太陽の光をたっぷり浴びて育った、生で食べても甘くて美味しいスイートコーン
自分の農園のためだけでなく地域のためにも、農業の楽しさを発信していきたい
自分の農園を大きくしたいという気持ちももちろんあるのですが、従業員やアルバイトの人が増えることによって地域に人が残って、地域全体が活性化していけたらいいなと思い、SNSで自分たちが何をやっているのかを発信しています。こだわって作った野菜はおいしいし、農業ってカッコいい!農業って楽しいんだ!ということを伝えたいです。
従業員になりたい人、いつかは独立したいと考えている人も大歓迎です。農業に興味のある方はぜひ来てみてください。東鷹栖全体で盛り上がっていけたら嬉しいです。
スイートコーンの旬は7月末から9月末
”越冬野菜”は、北海道ならではの厳しい冬の恩恵
秋に収穫した野菜を、冬に食べれるように雪の下で保存します。雪の下は凍らずに保存できる限界の温度に保てる上、寒さで旨みがUPして乾燥も防げるので、特に大根、白菜、キャベツはシャキシャキのパリパリでとても美味しい状態になります。ただ、雪の下に埋まっているので掘り出して、そこから洗って出すのが寒くて大変なんですが、秋に収穫したものよりずっと美味しく食べれるということを全国の人に知ってもらいたいです。
北海道川添農園
〒071-8157 北海道旭川市東鷹栖7線14-2539-14