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のなか農園|旭川市東鷹栖

プロフィール

のなか農園 野中 剛

年令:30代 出身:旭川 家族構成:夫婦、子ども3人 生産地:旭川市東鷹栖
主要作物:イチゴ

実家の米農家で、新しいことに挑戦。イチゴ作りのきっかけは、父の一言

学生時代は農業機械、農機具の勉強をし卒業後すぐに就農したという野中剛さんは、米農家の3代目です。
就農してすぐに父から「米以外のものも何か作ってみたら?」と言われ、イチゴかパプリカで迷ったのですが、たまたま近所にイチゴの高設栽培を始める人がいて、一緒に教わりながらスタートしてもう20年になります。
今になって振り返ると、イチゴはとても難しい作物で、とても苦労しました。イチゴができるようになってから気がついたのですが、他の作物よりずっと大変でした。

ほかの作物より作業工程が多いが、甘くていい香りが漂うイチゴのハウス内。

「ないのであれば、自分で作るしかない!」イチゴの品種開発をスタート

はじめは本州で出回っているイチゴと同じように作っていました。冬の仕事として取り入れたため、通常4月5月で終わってしまうのですが、地元のホテルで使ってもらえるようになってから、ホテルは1年中イチゴを使うので、特にウエディングケーキ用に、一年通してイチゴを作るにはどうしたらよいかと工夫し始めました。
とりあえず色んな品種を取り入れたのですが夏に適したいいイチゴはなく、半分遊びで交配をやっていたこともあり、ないんだったら自分で作るしかないと思い立ちました。交配をしていく中で、とてもいいイチゴができたので、「瑞の香」という名前で品種登録をしました。「瑞の香」は一年中採れるのですが、やはり苦手な時期もあるのでその時期のための新たな品種も研究中で現在も続いています。

高設栽培で一年を通して収穫される「瑞の香」

アスパラは味で勝負。他とは区別できる美味しさへのこだわり

東鷹栖は上川盆地の底になるのでアスパラのためのいい条件が揃っています。そこで味で勝負できるもの、他のところとは区別できるものを作りたくて、自分で作ったわら堆肥をメインに動物性は魚しか入れていません。牛とか豚の糞は配合飼料を食べていたりして何が入っているか信用できないので、牛や豚は使わないとの徹底ぶり。春アスパラと夏アスパラがあるのでその違いも楽しんでもらいたいです。

加工品や新しい品種の開発も含めて、東鷹栖全体で盛り上がっていきたい

北海道の農業は時期的に偏っているので、貯蔵庫を作って冬の間に道内に回せる野菜をつくりたいと思っています。農業に関われる時間を増やせれば、雇用の在り方も工夫できるだろうし、生産だけではなく貯蔵、物流のことまで考えて、新しいことに挑戦し地域全体で盛り上がっていきたいです。
イチゴの加工品についても、現在研究開発中で、イチゴのスパークリングがもう少しで完成する予定です。
アスパラの新しい品種の開発も進めています。この地に合ったものはこの地で生まれた方がいい。種は地域で作るべきなのではないかと思います。
特に北海道以外の方には買って食べるだけでなく、自分が食べているものがどうつくられているのか興味を持って、できることなら生産の現場を見に来てもらいたいです。

東鷹栖は安定した農業地帯で気候も農地に適していると語る野中さんのハウス

 

のなか農園

〒071-8160 北海道旭川市東鷹栖10線15号

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